「SW242Qはどんなモニター・ディスプレイ?機能やスペックについて知りたい。」
このような悩みに答えます。
本記事の内容
- 「SW242Q」の特徴とスペック情報
- 「SW242Q」の基本仕様まとめ
この記事では、BenQ(ベンキュー)製「SW242Q」の特徴や基本仕様をまとめています。
また、搭載する機能・技術の解説もしているので、ぜひ参考にしてみてください。

この記事を読めば、どんな製品かサクッと理解できます!
SW242Qの基本スペック
パネルサイズ | 24.1インチ |
パネルタイプ | IPS |
解像度 | 2560×1600 |
リフレッシュレート | 60Hz |
視野角 | 178°/178° |
輝度 | 400cd/m2 |
コントラスト比 | 1000:1 |
応答速度 | 5ms |
最大表示色 | 10.7億色 |
色域 | sRGB 100%、DCI-P3 98% AdobeRGB 99% |
HDR | HDR10 |
スピーカー | - |
サイズ(約) | 533.2×452.59~572.59×262.6mm |
重量(約) | 6.1kg |
接続 | HDMI、DP、USB Type-C USB、ヘッドフォンジャック |
消費電力 | 標準27W |
主な付属品 | 電源ケーブル、DisplayPort 1.2ケーブル HDMI 2.0ケーブル、USB Type-Cケーブル USB3.2 Gen1ケーブル、ACアダプター HDMIケーブル、取扱説明 クイックスタートガイド, キャリブレーションレポート 入出力インタフェースカバー, Safety Instruction |
モニターの概要と注目ポイント

WQXGA解像度で作業効率が大幅アップ
BenQ「SW242Q」は、従来モデル「SW240」から進化した24.1インチのカラーマネジメントモニターです。最大の特徴は、解像度がWQXGA(2560×1600)へと向上した点。
フルHDの約2倍にあたる情報量を表示でき、A4サイズの資料2枚を実寸で並べても余裕があり、動画編集ソフトやRAW現像ソフトのUIも広々と表示可能です。
また、画面のアスペクト比は16:10。縦方向に余裕があるため、上下にツールパネルを置いてもコンテンツが見切れにくく、作業効率の向上に直結します。
視野角もIPSパネルによる178°で、複数人での確認や角度をつけた作業でも色変化がほとんどありません。
ファインコートパネルで反射を抑制
反射による色の見え方のズレを防ぐため、SW242QにはTÜV Rheinlandの「Reflection-Free」認証を取得したNano Matteパネルが採用されています。
これにより、照明や外光の映り込みが抑えられ、どのような環境でも正確な色確認が可能。
編集作業の精度を妨げる要因を極力取り除いた設計となっています。
色域や色の再現性

AdobeRGB 99%&DCI-P3 98%対応の広色域設計
色域は、sRGB 100%に加え、AdobeRGB 99%、DCI-P3 98%のカバー率を実現しています。
これにより、印刷業務に必要な色空間も高精度にカバーし、RGBからCMYK変換時の色ズレを抑えることができます。
動画編集や写真補正、グラフィック制作など、幅広いプロ用途に対応可能です。
また、BenQが展開する「AQCOLORテクノロジー」によって、カラーマネジメントの専門知識がなくても、高度な色再現環境を構築できます。
一般的なモニターでは再現しきれない微妙なトーンの違いや、シャドウ部の階調もクリアに映し出してくれます。
工場出荷時にキャリブレーション済&ΔE≦1.5
SW242Qは工場出荷時に個別キャリブレーションが施されており、Delta E(色差)平均値が1.5以下という高い色精度を確保。
これにより、モニター上の色とプリントアウトされた色の一致度が非常に高く、クリエイターの仕上がり確認に対する不安を払拭します。
さらに、16bit 3D LUTを採用することで、RGB各色の混色精度が向上。より滑らかで自然なグラデーション表現が可能となり、肌の色や風景の微妙な色合いも忠実に再現できます。
機能性

ユニフォミティ技術で画面全体の色ムラを解消
「第3世代ユニフォミティ技術」によって、画面全体を数十の領域に分割し、それぞれの明るさや色を微調整。これにより、どの位置から見ても一貫性のある表示が得られます。
例えば、大判プリントやパネル出力の際に、端と中央で色味が違って見えるという問題が軽減され、安心して制作に集中できます。
また、10.7億色表示に対応した10bitパネルは、非常に繊細な階調を表現でき、HDR10コンテンツの再生時にも自然な明暗差を実現。
動画作品や写真集の校正作業などにも活用できるスペックです。
多彩なプロ向け補助機能で快適な制作環境
SW242Qには、ハードウェアキャリブレーション、KVMスイッチ、モノクロモード、ブラックレベル調整など、プロフェッショナル向けの機能が多数搭載されています。
特にKVMスイッチを活用すれば、1組のキーボード・マウスで複数PCを制御可能。
たとえば編集用Macと確認用Windows PCを併用する現場でも、作業効率を損なわずに操作を切り替えられます。
接続性

USB Type-Cで90W給電&映像・データ転送に対応
近年のモニターに求められる条件のひとつが「USB Type-C対応」。
SW242Qでは、90Wの高出力給電に対応したUSB-Cポートを搭載しており、ノートPCへ電源供給しながら映像出力・データ転送が可能。
ケーブル1本で接続が完了し、デスク周りの配線もすっきりします。
また、USB-CはDP Alt Modeをサポートするため、別途アダプターを用意することなく、高解像度映像を転送可能。外出先から戻っての編集作業もスムーズにスタートできます。
豊富な端子&SDカードリーダーも搭載
映像入力端子は、DisplayPort 1.4とHDMI 2.0を各1基ずつ搭載。
さらに、USB Type-B(アップストリーム)とUSB-A(ダウンストリーム)×2基に加え、SD/SDHC/SDXC対応のカードリーダーまで備わっています。
写真データをPC経由せずに直接読み込める利便性は、写真家にとって大きなメリット。ケーブルもすべて同梱されており、購入後すぐにフル活用できます。
こんな人におすすめ!

- プロ品質の色再現で、印刷物や映像の色味確認を厳密に行いたい方
- ノートPCとの接続をケーブル1本で済ませたい在宅・出張ワーカー
- RAW現像や動画編集など、制作作業に集中できるモニター環境を整えたい方
注意点やデメリット
リフレッシュレートは60Hzと控えめ
SW242Qはあくまで色再現と作業効率に特化したモニターのため、リフレッシュレートは60Hzにとどまります。
ゲームやスポーツ映像の視聴をメインとする用途では、滑らかさに物足りなさを感じるかもしれません。
ただし、写真や映像編集のように静止・精密な作業では全く問題ありません。
スピーカー非搭載&音声出力はヘッドフォンのみ
本モデルにはスピーカーが内蔵されておらず、音声出力はヘッドフォンジャックのみ。
動画の音声を確認する際には、別途スピーカーやヘッドフォンの準備が必要です。作業用BGM再生などには、外部スピーカーとの併用をおすすめします。
口コミ・評価
本製品に関するレビューやユーザーの口コミを、わかりやすく要点ごとにまとめました。
ネガティブな意見(悪い点)
- リフレッシュレートが60Hzと低く、動きの滑らかさに欠ける
→ 次世代の144Hzモデルが欲しいという要望もあり。 - モニター台の取り付け部分が独自規格でアームとの互換性に難あり
→ 他社製・BenQ製アームでも取り付けに工夫が必要だったとの声。 - 一部ノートPCで解像度2560×1600が正常に認識されないケースがある
→ Panasonic製レッツノートで設定できなかった事例あり。
ポジティブな意見(良い点)
- WQXGAの高解像度と高精細表示で作業効率が大幅に向上
→ SW240からの買い替えで満足、1ドット単位の精細さに驚きという声も。 - 色再現性が非常に優れており、写真や映像編集に最適
→ AdobeRGBや豊富なカラーモード、色味の正確さに高評価。 - USB-CやThunderbolt 4接続で映像出力+90W給電が可能
→ ケーブル1本で給電・表示できる点が便利という意見。
まとめ|正確な色で制作環境を一新したい人に最適な一台
BenQ「SW242Q」は、WQXGA解像度・広色域・色精度の三拍子が揃った、まさにプロフェッショナル仕様のモニターです。
写真・映像編集の現場で必要とされる正確な色再現はもちろん、USB-CやKVMスイッチなど、今求められる機能性も完備。
使いやすさと表現力のバランスが非常に高く、価格帯としても納得の1台です。色の見え方に妥協できないクリエイターにとって、SW242Qは信頼に足る相棒となるでしょう。