「CU34G4Z/11はどんなゲーミングモニター?機能やスペックについて知りたい。」
このような悩みに答えます。
本記事の内容
- 「CU34G4Z/11」の特徴とスペック情報
- 「CU34G4Z/11」の基本仕様まとめ
この記事では、AOC(エーオーシー)製「CU34G4Z/11」の特徴や基本仕様をまとめています。
また、搭載する機能・技術の解説もしているので、ぜひ参考にしてみてください。

この記事を読めば、どんな製品かサクッと理解できます!
CU34G4Z/11の基本スペック
パネルサイズ | 34インチ |
パネルタイプ | Fast VA/1500R |
解像度 | 3440×1440 |
リフレッシュレート | 240Hz |
視野角 | 178°(H)/178°(V)(CR>10) |
輝度 | 400cd/m2 |
コントラスト比 | 3000:1 |
応答速度 | 0.3ms(MPRT)/1ms(GtG) |
最大表示色 | 約10億7000万色 |
色域 | sRGB 130%、DCI-P3 103% NTSC 113% |
HDR | DisplayHDR 400 |
スピーカー | - |
サイズ(約) | 808.1×435.7~534.7×269.4mm |
重量(約) | 8.62kg(スタンドあり) |
接続 | HDMI×2、DP ヘッドフォン端子 |
消費電力 | 47W |
主な付属品 | 電源ケーブル1.5m HDMIケーブル1.8m Displayportケーブル1.8m USBアップストリームケーブル スタンド、ベース、保証書 ケーブル付属リスト |
モニターの概要と注目ポイント

没入感を高める1500R湾曲ディスプレイ
「CU34G4Z/11」は、34インチの大型ウルトラワイド湾曲画面を搭載しています。1500Rのカーブは、目の自然な視野に近い形状で、画面全体を包み込むように表示してくれます。
これにより、平面では得られない没入感を体験できます。特にRPGのように視界が広いタイトルでは、まるでゲームの世界に入り込んだかのような臨場感を味わえるでしょう。
さらに、仕事のシーンでも湾曲によって視線移動が少なくなり、左右の端の情報が見やすくなる点も大きな魅力です。
また、映画鑑賞にも強みがあります。21:9のアスペクト比のおかげで、黒帯の少ない迫力ある映像を楽しめます。
映像作品の本来の画角を余すことなく再現できるため、ホームシアター代わりにも使えるでしょう。
UWQHD 3440×1440の高解像度
解像度は3440×1440のUWQHD(ウルトラワイド・クアッドHD)。2560×1440のWQHDよりさらに横幅が広い解像度で、より多くの情報を一度に表示できます。
これにより、複数のウィンドウを並べて作業したり、動画編集ソフトで長めのタイムラインを広く表示したりと、生産性も向上します。
ゲームプレイにおいても、この広い横幅は強力な武器になります。視野が広がることで敵の動きに気づきやすくなり、特にFPSやバトロワでは有利に立ち回れる可能性があります。
一般的な16:9のモニターから乗り換えると、情報量の多さに驚くはずです。
240Hz×0.3msが生み出す優れたゲーミング性能
CU34G4Z/11は、240Hzという高リフレッシュレートに対応しています。毎秒240フレームの映像を描画できるため、動きの激しいシーンでも滑らかさが失われません。
さらに、応答速度は0.3ms MPRTという、液晶では驚異的な数値を実現。残像感を最小限に抑え、瞬時の動きもクリアに映し出します。
これにより、FPSや格闘ゲームなど一瞬の判断が勝敗を左右するジャンルに最適です。遅延やブレが少ないことで操作と映像がしっかり一致し、狙い通りのプレイを実現できます。
まさに、eスポーツクラスの性能を持つウルトラワイドモニターと言えるでしょう。
色域や色の再現性

sRGB 130%とDCI-P3 103%の広色域
色の表現力は、ゲームや動画だけでなく、日常の使用感を大きく左右します。
本モニターはsRGB 130%、さらにデジタルシネマ規格であるDCI-P3を103%カバー。一般的なモニターよりも広い色域を持ち、鮮やかで深みのある色を再現します。
その結果、自然風景の緑や空の青がより生き生きと表現され、ゲーム内のライティングやエフェクトも迫力を増します。
映画鑑賞では、製作者が意図した本来の色彩を体感できるため、作品への没入感がさらに高まるでしょう。
Delta E<2の高精度な色再現
さらに注目すべきは、色精度の高さです。Delta E<2という数値は、人間の目ではほとんど違いを感じられないほどの色差しかないことを意味します。
これにより、デザインや写真編集等、色の正確さが求められる作業にも活用可能です。
多くのゲーミングモニターはリフレッシュレートや応答速度に注力するあまり、色の精度が犠牲になる場合があります。
しかし本製品は、ゲーム性能と色再現性をバランスよく両立している点が大きな魅力です。
機能性

HDR体験を強化するDisplayHDR 400
CU34G4Z/11はVESA認証のDisplayHDR 400に対応しています。このため、通常のSDRでは表現できない鮮やかなハイライトや深みのある黒を再現可能です。
HDR対応タイトルや映画では、光と影のコントラストがはっきりし、立体感のある映像体験を楽しめます。
HDR互換と称する簡易的な機能とは異なり、DisplayHDR認証なので安心です。ピーク輝度400cd/㎡とローカルディミングによって、明暗差がしっかり表現される点も評価できます。
Adaptive-Syncで滑らかな描画を実現
高速なリフレッシュレートに加えて、Adaptive-Syncにも対応。これは映像のカクつきやティアリングを防ぎ、フレームレートが変動してもスムーズな描画を保つ技術です。
NVIDIA G-SYNC CompatibleやAMD FreeSyncの仕組みに近く、どのGPU環境でも快適なゲーム体験が期待できます。
特にGPU性能が安定しないタイトルや重いシーンでも映像が乱れにくく、安定した表示が得られるのは大きなメリットです。
長時間プレイを支えるフリッカーフリー&ローブルーモード
ゲームや作業で長時間モニターを見続けると、目の疲れや頭痛の原因になることがあります。そこで役立つのがフリッカーフリーとローブルーモードです。
フリッカーフリーは画面のちらつきを抑え、ローブルーモードはブルーライトを軽減。これにより、夜間や暗い部屋での使用でも目に優しい環境を維持できます。
ゲーマーだけでなく、在宅ワークや学習用途にも適した安心の機能と言えるでしょう。
接続性

HDMI 2.1×2・DisplayPort 1.4搭載
入力端子はHDMI 2.1が2つと、DisplayPort 1.4が1つという充実構成。最新のゲーム機やPCに柔軟に対応できます。
特にDisplayPort接続では3440×1440解像度で240Hz動作が可能。高性能GPUを活かすならDisplayPortを選ぶのがベストです。
一方で、HDMI接続では144Hzまでの対応となるため注意が必要です。PS5やXbox Series Xなどのコンソール接続では十分ですが、PCで240Hzを求めるならDP必須となります。
USBハブ&ヘッドホン端子で利便性を拡張
USB 3.2 Gen1ハブを2ポート備え、周辺機器を直接モニターに接続できます。
マウスやキーボード、USBメモリの抜き差しが容易になり、デスク周りの配線もすっきり整理できます。
さらにヘッドホン端子も搭載しているため、外部スピーカーを使わずにイヤホンやヘッドセットを直結可能。ゲーム中の音声チャットや映画視聴に便利です。
こんな人におすすめ!
- FPSや格闘ゲームを本気で楽しみたい人:240Hzと0.3msの応答速度で、動きの激しいタイトルでも優位に立てます。
- 作業効率を高めたい人:3440×1440の広い画面で、複数ウィンドウを同時に表示可能。動画編集やデザインにも便利です。
- 映画や動画を迫力ある映像で楽しみたい人:21:9のウルトラワイド比率とHDR対応で、臨場感ある映像体験が可能。
- 色の正確さを重視するクリエイター:sRGB 130%、DCI-P3 103%、Delta E<2の高精度カラーで、写真や映像制作に対応。
- デスク環境をスタイリッシュに整えたい人:薄型ベゼルとシンプルなデザインで、どんな環境にも馴染みます。
注意点やデメリット

スピーカー非搭載のため外部スピーカー必須
このモデルにはスピーカーが内蔵されていません。そのため、ゲームや映画の音を楽しむには外部スピーカーやヘッドセットの利用が必須です。
音質にこだわる人にとっては問題ないかもしれませんが、手軽さを求めるユーザーにはやや不便と感じるでしょう。
サイズ感とデスクスペースに注意
34インチという大画面はデスクスペースを大きく占有します。幅80cm以上、奥行き30cm近いサイズ感なので、設置にはしっかりとしたデスク環境が必要です。
重量もスタンド込みで8.6kgあるため、頻繁に移動させる用途には不向きです。
HDMIはリフレッシュレート制限あり
HDMI接続では最大144Hzまでという制限があります。PCゲーマーが240Hzを活かしたい場合は必ずDisplayPort接続を選びましょう。
知らずにHDMIで使うと、「240Hzに設定できない」というトラブルに繋がり、本来の性能を引き出せない点は注意が必要です。
まとめ
AOC「CU34G4Z/11」は、湾曲ウルトラワイド×240Hz×0.3msというゲーミング性能を備えた、まさにハイスペックなモニターです。
さらに広色域と高精度な色再現性により、ゲームだけでなく映像制作や動画鑑賞にも活躍します。
一方で、HDMIのリフレッシュレート制限やスピーカー非搭載といった弱点もありますが、約8.6万円という価格を考えれば非常に高コストパフォーマンス。
競技ゲーマーはもちろん、映像美を重視するユーザーやクリエイターにとっても魅力的な選択肢となるでしょう。