「U32G4/11はどんなゲーミングモニター?機能やスペックについて知りたい。」
このような悩みに答えます。
本記事の内容
- 「U32G4/11」の特徴とスペック情報
- 「U32G4/11」の基本仕様まとめ
この記事では、AOC(エーオーシー)製「U32G4/11」の特徴や基本仕様をまとめています。
また、搭載する機能・技術の解説もしているので、ぜひ参考にしてみてください。

この記事を読めば、どんな製品かサクッと理解できます!
U32G4/11の基本スペック
パネルサイズ | 31.5インチ |
パネルタイプ | Fast IPS |
解像度 | 3840×2160 |
リフレッシュレート | 4K/160Hz FHD/320Hz |
視野角 | 178°(H)/178°(V)(CR>10) |
輝度 | 350cd/m2(Typical) 450cd/m2(Peak for HDR) |
コントラスト比 | 1000:1 |
応答速度 | 0.3ms MPRT @320Hz 0.5ms MPRT @160Hz |
最大表示色 | 約1677万色 |
色域 | sRGB 119%、DCI-P3 95% NTSC 104% |
HDR | DisplayHDR 400 |
スピーカー | - |
サイズ(約) | 716.1×462~592×269.6mm |
重量(約) | 8.22kg(スタンドあり) |
接続 | HDMI×2、DP ヘッドフォン端子 |
消費電力 | 40W |
主な付属品 | 電源ケーブル1.5m HDMIケーブル1.8m Displayportケーブル1.8m スタンド、ベース 保証書、ケーブル付属リスト |
モニターの概要と注目ポイント

4K×160Hz & FHD×320Hzのデュアルリフレッシュレート
AOC「U32G4/11」は、31.5インチのFast IPSパネルを搭載し、解像度とリフレッシュレートの両立を実現した先進的なゲーミングモニターです。
特に注目すべきは、4K解像度で最大160Hz、そしてフルHDで最大320Hzという2つのモードに対応している点です。
高精細映像を求めるユーザーにも、フレームレートを最優先する競技ゲーマーにも適応する柔軟さは大きな魅力といえます。
FPSやMOBAなどのタイトルではフルHD・320Hzで圧倒的な滑らかさを発揮し、MMORPGやアドベンチャーでは4K・160Hzで没入感のある映像を堪能できます。
ひとつのモニターで用途を切り替えられるのは、複数台を用意する必要がないという大きなメリットです。
Fast IPSパネルとHDR 400で魅せる映像美
採用されているFast IPSパネルは、従来のIPSの美しい発色を保ちながら応答速度を大幅に向上させています。
最大0.5ms(4K/160Hz)、0.3ms(FHD/320Hz)という驚異的なレスポンスで、残像感を最小限に抑えた映像を実現。
さらにVESA DisplayHDR 400認証を取得しており、HDR対応タイトルでは光の表現が格段に向上します。
明暗の差がくっきりと描かれることで、夜景や爆発シーンなどもリアルに再現され、プレイヤーの没入感を高めてくれます。
競技シーンを意識した低遅延設計
本機は単なる高解像度モニターにとどまらず、eスポーツシーンでの使用を想定した設計がなされています。
「Low Input Lag」機能により、キーボードやマウス、アーケードコントローラーからの入力遅延を極限まで抑え、プレイヤーの操作と画面表示がシンクロするような感覚を実現。
特にFPSや格闘ゲームなど瞬間的な判断が勝敗を左右するジャンルで、その効果を強く体感できるでしょう。
色域や色の再現性

sRGB 119%とDCI-P3 95%の広色域カバー
ゲーミング液晶としては珍しく、色域はsRGB 119%、DCI-P3 95%という広い範囲をカバーしています。
これにより、色鮮やかな映像表現が可能で、ゲームの美しいグラフィックを余すことなく楽しめます。
自然の緑や青空、炎の赤といった色合いがリアルに近い形で再現されるため、映画や映像作品の鑑賞にも向いています。
また、この広色域はイラスト作成などのクリエイティブな作業でも有効です。
写真編集や動画制作では正確な色再現が求められるため、ゲーマーだけでなくクリエイターにも頼もしいディスプレイといえるでしょう。
Delta E<2の高精度キャリブレーション
さらに、本モデルの色精度(Delta E)は2未満に抑えられています。これはプロの現場で使える水準であり、肉眼で色の違いを判別するのが難しいほどの精度を意味します。
ゲーム内の鮮やかな演出はもちろん、Adobe系ソフトを使ったデザインや映像編集においても、信頼性の高い色表現を提供してくれるのが強みです。
このようにAOC U32G4/11は、ゲーミングとクリエイティブワークの両面で高いパフォーマンスを発揮できるオールラウンドなモニターといえるでしょう。
機能性

長時間プレイを支えるアイケア機能
ゲーミング環境では長時間の使用が当たり前ですが、目の負担を軽減する機能が充実している点も見逃せません。
フリッカーフリー技術により画面のちらつきを抑え、特に低輝度環境での目の疲労や頭痛を軽減します。
さらにLowBlue Modeではブルーライトの発生を抑制し、目の健康に配慮。これにより、長時間のゲームセッションでも快適さを保つことができます。
ゲームモード&ユーザー設定の自由度
AOC独自のゲームモード機能も搭載されており、FPSやRTSなどのジャンルごとに最適化された表示設定をワンタッチで呼び出せます。
さらに、輝度やコントラスト、色温度を細かくカスタマイズできるため、自分のプレイスタイルや使用環境に合わせた設定が可能です。
プロゲーマーだけでなく、一般ユーザーにとっても直感的で扱いやすい操作性は大きな魅力といえるでしょう。
接続性

HDMI 2.1 ×2 & DisplayPort 1.4対応
最新世代のゲーム機やPCに対応できるよう、HDMI 2.1ポートを2基、DisplayPort 1.4を1基搭載しています。
これにより、PS5やXbox Series Xと接続すれば、4K解像度での高リフレッシュレート出力が可能。PCではDisplayPortを活用することで160Hzをフルに引き出せます。
複数デバイスを同時に接続して切り替えることも容易で、利便性の高い設計です。
エルゴノミクスに配慮した可動スタンド
本体スタンドは高さ調整(130mm)、ピボット(縦回転)、スイーベル(左右回転)、チルト(上下角度調整)に対応しており、長時間プレイでも快適な姿勢を維持できます。
VESAマウント(100×100mm)にも対応しているため、モニターアームを利用してデスク環境を自由にカスタマイズすることも可能です。
こんな人におすすめ!

- FPSや格闘ゲームで勝ちにこだわる競技ゲーマー
→FHD・320Hzの超高速リフレッシュレートと低遅延設計で、瞬間的な反応が求められるゲームに強みを発揮します。 - 4Kの美しい映像でRPGやアクションを楽しみたいユーザー
→高解像度かつHDR対応により、臨場感のあるグラフィックを堪能でき、没入感の高いプレイが可能です。 - 動画編集やデザインなどクリエイティブ用途も兼ねたい人
→広色域と高精度な色再現性(Delta E<2)により、映像や写真を扱う作業でも安心して利用できます。 - PS5や高性能ゲーミングPCで次世代ゲームを快適に遊びたい人
→HDMI 2.1やDisplayPort 1.4対応で最新機種と相性が良く、4K/高リフレッシュ環境を実現できます。
注意点やデメリット
高性能を引き出すにはPCスペックが必須
このモニターの実力をフルに発揮するには、現時点でのハイクラスGPUや最新世代のCPUに匹敵するパーツを搭載した高性能PCが必要となります。
エントリーモデルのPCでは、4K・160HzやFHD・320Hzといった性能を活かしきれないケースがあるため、購入前に自分のPCスペックを確認しておくことが重要です。
スピーカー非搭載・USBハブなし
もう一つの注意点は、スピーカーとUSBハブが搭載されていないことです。ゲームや映画を楽しむ際には、外付けスピーカーやヘッドセットが必須となります。
また、USB機器を接続する際は別途ハブを用意する必要があるため、利便性を重視するユーザーにとってはやや不便に感じるかもしれません。
まとめ
AOC「U32G4/11」は、4K映像美と高速リフレッシュ性能を両立したハイエンド志向の万能型ゲーミングモニターです。
4K・160HzとFHD・320Hzの切り替えが可能なデュアルリフレッシュレートは、ジャンルや用途に合わせた柔軟なプレイスタイルを実現。
加えて、広色域・高精度な色再現性、HDR 400対応、低遅延機能、アイケア設計など、競技性と快適性の両方を兼ね備えています。
一方で、性能を引き出すには高性能PCが必要であり、スピーカーやUSBハブが非搭載といった弱点もあります。
しかし、6万5000円前後という価格を考えれば、スペックに対して非常にコストパフォーマンスの高い1台といえるでしょう。