「XL2540X+はどんなゲーミングモニター?機能やスペックについて知りたい。」
このような悩みに答えます。
本記事の内容
- 「XL2540X+」の特徴とスペック情報
- 「XL2540X+」の基本仕様まとめ
この記事では、BenQ ZOWIE(ベンキュー ゾーイ)製「XL2540X+」の特徴や基本仕様をまとめています。
また、搭載する機能・技術の解説もしているので、ぜひ参考にしてみてください。

この記事を読めば、どんな製品かサクッと理解できます!
XL2540X+の基本スペック
パネルサイズ | 24.1インチ |
パネルタイプ | Fast TN |
解像度 | 1920×1080 |
リフレッシュレート | 280Hz |
視野角 | 上下160°、左右170° |
輝度 | 320cd/m2 |
コントラスト比 | 1000:1 |
応答速度 | - |
最大表示色 | - |
色域 | - |
HDR | - |
スピーカー | - |
サイズ(約) | 576×362~517×209mm |
重量(約) | 5.8kg |
接続 | HDMI×3、DP ヘッドフォンジャック |
消費電力 | 65W未満 |
主な付属品 | スタンド一式、電源ケーブル HDMI 2.0ケーブル、DP1.2ケーブル クイックスタートガイド 保証書、S.Switch、アイシールド |
モニターの概要と注目ポイント

プロ仕様の24.1インチ・280Hzリフレッシュレート
ZOWIE「XL2540X+」は、24.1インチのフルHD(1920×1080)解像度を採用したゲーミングモニターです。
最大の注目ポイントは280Hzリフレッシュレートに対応している点で、一般的な60Hzモニターの4倍以上、144Hzモデルと比べても格段に滑らかな映像を実現します。
これにより、FPSや格闘ゲームなど反応速度が求められるタイトルにおいて、わずかなフレームの差が勝敗を分ける場面でも優位に立てるのが魅力です。
さらに、応答性能の速さも強力な武器です。動きの激しいシーンでも映像がブレにくく、敵の位置を正確に把握できるため、プロプレイヤーを中心に高く評価されています。
Fast TNパネルで実現する鮮明な映像表現
XL2540X+に搭載されているのは、従来のTNパネルを進化させたFast TNパネル。
一般的にTNパネルは色表現が弱いと言われがちですが、このモデルではIPSを超えるシャープさと残像低減性能を実現しています。
特に動きの速いシーンでの輪郭描写は極めてクリアで、残像に惑わされずプレイに集中可能です。
また、フラッシュからの白飛びが素早く収束するため、敵のシルエットをいち早く捉えることができます。
特にフラッシュバンを多用するタイトル(CS:GOやVALORANTなど)では、この性能差が実戦に直結するでしょう。
色域や色の再現性

IPSを超える残像低減とクリアな輪郭表現
色表現よりも応答性を優先した設計ながら、XL2540X+は発色性能も向上しています。
従来のTNパネルにありがちな「色が薄い」「見づらい」といった弱点を軽減し、鮮やかさと視認性を両立。
特に敵キャラクターやオブジェクトの境界線が明確に見える点は、競技シーンで重要なアドバンテージになります。
ただし、クリエイティブ用途(写真編集や動画制作など)に求められる正確な色再現には不向きです。
あくまでもゲームプレイ専用に最適化されている点を理解して選ぶ必要があります。
Black eQualizer & Color Vibranceで敵を見やすく
XL2540X+の特徴的な機能として、Black eQualizerとColor Vibranceがあります。
- Black eQualizerは、暗いシーンの視認性を向上させる機能で、影に潜む敵を発見しやすくなります。
- Color Vibranceは色の鮮明さを調整でき、ゲームタイトルや環境に応じて最適な色合いを選択可能です。
これらを組み合わせることで、視覚的なハンデを減らし、勝率アップに直結する視認性を実現しています。
機能性

S.Switchとアイシールドで快適な操作性と没入感
XL2540X+には、便利なS.Switchが付属しています。
これにより、OSDメニューに入らなくてもワンタッチでモード切替が可能。大会や練習環境でも素早く設定を変更でき、ストレスなく操作できます。
さらに、モニターにはアイシールドが付属。左右の視界を遮ることで、余計な視覚情報を減らし、ゲームへの没入感を高めます。
プロゲーマーの環境をそのまま自宅に持ち込めるような設計です。
プロ仕様の設計―高さ調整・スウィーベル・小型台座
デザイン面でもXL2540X+はプレイヤーの利便性を追求しています。
高さ調整は最大155mmまで対応し、チルトやスウィーベル機能も完備。どんな姿勢でも快適にゲームをプレイできます。
また、小型の台座設計によりデスクのスペースを有効活用可能。
キーボードを斜めに置いたり、マウスの可動域を広げたりと、プレイスタイルに合わせて自由にレイアウトできます。
持ち運びに便利な取っ手や配線を整理しやすい設計も、プロユースらしい配慮です。
接続性

HDMI×3とDisplayPort搭載の豊富な入力端子
XL2540X+は、HDMI 2.0×3とDisplayPort 1.2×1を搭載しており、複数のデバイスを同時に接続できます。
PCだけでなく、PS5やXbox Series X/Sなどの最新コンソール機を繋いでも簡単に切り替え可能です。
さらに、ヘッドフォンジャックも備わっているため、外部スピーカーやヘッドセットとの接続もスムーズです。
競技ゲーマーや配信者にとって、機材を頻繁に切り替える手間が省けるのは大きなメリットといえるでしょう。
PS5やXbox Series X/Sでも快適な120Hz動作
コンソールゲーマーにとって嬉しいのが、PS5やXbox Series X/SでフルHD・120Hz出力に対応している点です。
HDMI接続では最大240Hzまでの動作ですが、PCとコンソールを両立させたい人にとって十分な性能を発揮します。
一方で、HDMIで280Hzは利用できないため、PCで最大性能を引き出すにはDisplayPort接続が必須です。この点は購入前にしっかり理解しておきましょう。
こんな人におすすめ!

- FPSや格闘ゲームで勝率を高めたい競技志向のゲーマー
→ 280Hzリフレッシュレートと高速応答で、敵の動きを見逃さず優位に立てます。 - 残像感の少ない映像でプレイに集中したい人
→ Fast TNパネルがブレを抑え、クリアな視界を保つので長時間の試合でも集中力を維持できます。 - プロと同じ環境で練習を積みたいeスポーツプレイヤー
→ S.Switchやアイシールドなど、実際の大会シーンを想定した機能をそのまま体験可能です。 - PCとコンソール機を併用して快適に切り替えたい人
→ HDMI×3とDisplayPort搭載で複数機器を同時接続でき、用途に合わせてスムーズに切り替えられます。 - コンパクトな台座でデスク周りを効率的に使いたい人
→ 小型スタンド設計によりキーボードやマウスの配置が自由で、プレイスタイルに合わせやすいです。
注意点やデメリット
色表現・画質を重視する人には不向き
Fast TNパネルは応答性に優れていますが、色域や正確な色再現力はIPSや有機ELパネルに劣ります。
そのため、映像美や色彩表現を重視するゲーマーやクリエイター用途には適していません。また、色域が非公開である点も、映像編集向けとしては評価しづらい部分です。
DyAc非対応やHDMI制限など細かい注意点
ZOWIEシリーズで人気のDyAc(Dynamic Accuracy)には非対応で、より高い残像低減を求める人には物足りない可能性があります。
加えて、HDMI接続では240Hzまでしか出力できない点も注意が必要です。さらに、スピーカーは非搭載のため、別途外部オーディオを用意する必要があります。
価格帯も5万6000円台〜5万9000円台とやや高額で、競技志向の強いユーザー以外にはオーバースペックになりやすい点も理解しておきましょう。
まとめ
ZOWIE「XL2540X+」は、280HzリフレッシュレートとFast TNパネルを搭載した、プロ志向ゲーマー向けの特化型モニターです。
応答性能の速さや残像の少なさは圧倒的で、FPSや格闘ゲームで勝利を求めるプレイヤーには非常に心強い存在となります。
一方で、色再現性や映像美を重視する人には不向きで、価格も高め。利用シーンを見極めて選べば、まさに「勝つための武器」となる1台といえるでしょう。