「Q27G4ZD/11はどんなゲーミングモニター?機能やスペックについて知りたい。」
このような悩みに答えます。
本記事の内容
- 「Q27G4ZD/11」の特徴とスペック情報
- 「Q27G4ZD/11」の基本仕様まとめ
この記事では、AOC(エーオーシー)製「Q27G4ZD/11」の特徴や基本仕様をまとめています。
また、搭載する機能・技術の解説もしているので、ぜひ参考にしてみてください。

この記事を読めば、どんな製品かサクッと理解できます!
Q27G4ZD/11の基本スペック
パネルサイズ | 26.5インチ |
パネルタイプ | QD-OLED |
解像度 | 2560×1440 |
リフレッシュレート | 280Hz |
視野角 | 178°(H)/178°(V)(CR>10) |
輝度 | 250cd/m2(100% APL) 450cd/m2(Typ.) (10% APL) 1000cd/m2(Typ.) (HDR 3% APL) |
コントラスト比 | 1500000:1 |
応答速度 | 0.03ms(GTG) |
最大表示色 | 約10億7300万色 |
色域 | sRGB 100%、DCI-P3 99% |
HDR | DisplayHDR True Black 400 |
スピーカー | - |
サイズ(約) | 609.3×407.7~537.7×240mm |
重量(約) | 5.6kg(スタンドあり) |
接続 | HDMI×2、DP、USB ヘッドフォン端子 |
消費電力 | 78W |
主な付属品 | 電源ケーブル1.5m HDMIケーブル1.8m Displayportケーブル1.8m USBアップストリームケーブル1.5m スタンド、ベース、保証書 ケーブル付属リスト |
モニターの概要と注目ポイント

QD-OLEDパネルが生み出す圧倒的な映像美
「Q27G4ZD/11」は、QD-OLEDパネルを採用した26.5インチのゲーミングモニターです。
QD-OLEDとは、青色の自発光をベースに量子ドットを用いて発色する技術で、従来の液晶モニターよりもはるかに鮮やかで純度の高い色を表現できます。
特に黒の再現性は圧巻で、光を完全に遮断して漆黒の表現が可能です。映画の夜景シーンでは、従来の液晶では見えなかった細部まで描写され、より臨場感を味わえます。
また、輝度性能も高く、通常時で250cd/m²、HDR利用時は最大1000cd/m²を発揮。明るいシーンから暗所まで、メリハリの効いた表示が可能です。
OLEDの「深い黒」と量子ドットの「高彩度」が組み合わさることで、従来のパネル方式では味わえない映像体験を提供します。
WQHD解像度×26.5インチの最適バランス
解像度は2560×1440(WQHD)。フルHDに比べて約1.8倍の情報量を表示でき、4Kほど負荷は高くないため、強力なGPUを必要とせずとも快適に扱える点が魅力です。
26.5インチというサイズもWQHDとの相性が良く、ドットの粗さを感じることなく、適度な作業スペースを確保できます。
ゲームプレイでは、マップの細部や敵の動きをクリアに確認でき、クリエイティブ用途では画像や動画編集時に精密な色合いや輪郭をチェックできます。
特に「作業効率と描写の細かさを両立したい」というユーザーには理想的な解像度とサイズの組み合わせです。
280Hz×0.03msの超高速ゲーミング性能
このモニター最大の強みは、280Hzの高速リフレッシュレートと0.03msという驚異的な応答速度です。
一般的な144Hzモニターと比較すると、1秒間に倍近いフレームを表示できるため、動きの激しいFPSや格闘ゲームでは大きなアドバンテージとなります。
さらに、0.03msという応答速度は、残像感をほとんど感じさせないレベルです。敵が一瞬だけ画面に現れるような状況でも、視認性が損なわれることなく的確に反応できます。
これにより、競技シーンや大会を意識するゲーマーにとっても信頼できるモニターといえるでしょう。
色域や色の再現性

sRGB 100%・DCI-P3 99%の広色域カバー
本モデルは、sRGB 100%、DCI-P3 99%という非常に広い色域をカバーしています。
これはゲーム用途だけでなく、動画制作や写真編集など、色の正確さが求められる分野でも活躍できる性能です。
特にDCI-P3は映画業界でも基準となる色空間で、鮮やかで自然な色合いを再現できるのが特徴です。
実際のプレイでは、草木の緑や夕焼けの赤がより鮮明に表現され、没入感を高めてくれるでしょう。
色精度も高く、ΔE<2という基準を満たし、人間の目ではほとんど誤差を感じないほどの正確性を実現しています。クリエイターにとっても安心して利用できるクオリティです。
DisplayHDR True Black 400による深い黒表現
HDR(ハイダイナミックレンジ)は「DisplayHDR True Black 400」に対応しており、HDR映像の表現力が大きく向上しています。
通常のHDR400と違い、OLED特有のピクセル単位の調光を活かすことで、暗部と明部のコントラストを大幅に拡張。
夜空に輝く星や、キャンプファイヤーの炎と周囲の暗さの差をリアルに描写できます。
映画やドラマ鑑賞でも、映像制作者が意図した通りの色彩や光のバランスを楽しむことができるため、ゲーマーだけでなく映画ファンにもおすすめできる仕様です。
機能性

Adaptive-SyncとLow Input Lagで快適操作
ゲーム体験を支える重要な機能のひとつがAdaptive-Sync。GPUの描画とモニターのリフレッシュタイミングを同期させ、ティアリングやスタッタリングを防ぎます。
激しい動きのゲームでもカクつきのないスムーズな映像が楽しめるため、特にFPSやレーシングゲームで効果を実感できます。
さらに「Low Input Lag」により、入力機器からの反応が極めてダイレクトになります。マウス等の操作が遅延なく反映されるため、一瞬の差が勝敗を分ける場面でも安心です。
ゲーマー向け機能「Dial Point」
「Dial Point」は、画面中央に照準を表示できる便利なオプションです。FPSゲームではクロスヘアの位置を常に確認でき、エイム精度の向上に貢献します。
プロゲーマーやストリーマーが愛用する外部ツールやMODに頼らずとも、モニター自体が機能を提供している点は魅力的です。
競技志向のユーザーにとっては、勝率を高める小さな武器となるでしょう。
目に優しい設計(フリッカーフリー&ローブルーモード)
長時間のゲームプレイで気になるのが目への負担です。このモニターはフリッカーフリー技術を採用し、ちらつきを抑えて眼精疲労を軽減します。
また、ローブルーモードによりブルーライトを低減し、夜間のプレイや作業でも快適に利用できます。
ゲームだけでなく日常的なPC作業にも配慮された設計は、ヘビーユーザーにとってありがたい機能です。
接続性

HDMI 2.1×2 & DP 1.4の安心構成
最新のGPUや次世代ゲーム機に対応するために、映像入力端子はHDMI 2.1を2ポート、DisplayPort 1.4を1ポート搭載しています。
PS5やXbox Series Xとの接続もスムーズで、WQHD/120HzやPCでのWQHD/280Hzをフルに活かせます。
この構成により、PCとコンソールを同時に接続しても入力切替だけで快適に利用できる点は大きな魅力です。
USBハブ搭載で周辺機器も便利に接続
USB 3.2 Gen1×4のハブ機能を備えており、マウスやキーボード、外付けストレージをモニター経由で接続可能。
ケーブルマネジメントが容易になり、デスク周りをすっきり整理できます。
USB機器を頻繁に使うユーザーにとっては、PC本体に手を伸ばさずに操作できる快適さが大きな利点です。
ヘッドホン端子&VESAマウント対応
スピーカーは非搭載ですが、ヘッドホン端子が備わっているため、手軽にオーディオ出力を確保できます。
さらに100mm×100mmのVESAマウント対応で、アームに取り付けて自由な位置に設置可能。エルゴノミクスを重視するユーザーにも柔軟に対応できます。
こんな人におすすめ!

- FPSや格闘ゲームで勝ちたい競技志向ゲーマー
280Hzリフレッシュレートと超高速の0.03ms応答速度、Low Input Lagの組み合わせは、まさに競技向け。勝敗を分ける一瞬を逃さずに反応できます。 - 映像や写真編集も兼用するクリエイター
広色域(sRGB 100%、DCI-P3 99%)と高精度な色再現は、ゲーム以外の用途にも最適。趣味の動画制作やプロの編集環境としても活用できます。 - PCとPS5/Xbox Series Xを両方楽しみたいユーザー
HDMI2.1を2ポート搭載しているため、最新の家庭用ゲーム機とPCを同時接続し、切り替えながら快適にプレイ可能です。
注意点やデメリット
内蔵スピーカー非搭載
前述の通り、本製品はスピーカーを搭載していないため、別途外部スピーカーやヘッドセットが必要です。
映像美とゲーミング性能は優秀ですが、サウンドも含めて環境を整えたいユーザーは追加投資が前提となります。
価格は約9万円とやや高額
現在価格は9万円前後。性能を考えれば妥当ですが、初心者やライトゲーマーにとっては高価に感じられるかもしれません。
予算に合わせて、より安価なIPSゲーミングモニターと比較検討するのも一案です。
まとめ
AOC「Q27G4ZD/11」は、QD-OLEDパネルによる圧倒的な映像美と、280Hz/0.03msというトップクラスの応答性能を兼ね備えたハイスペックなゲーミングモニターです。
競技志向のプレイヤーはもちろん、映像制作や映画鑑賞など幅広い用途にも対応できる点が大きな魅力。
一方で、スピーカーが非搭載で音を出すにはオーディオ機器が必要なところ、価格面には注意が必要です。
しかし、それらを補って余りある性能を持ち合わせているため、最高の映像体験と勝利のための環境を手に入れたい方にとっては非常に魅力的な選択肢といえるでしょう。