「PA32UCXRはどんなモニター・ディスプレイ?機能やスペックについて知りたい。」
このような悩みに答えます。
本記事の内容
- 「PA32UCXR」の特徴とスペック情報
- 「PA32UCXR」の基本仕様まとめ
この記事では、ASUS(エイスース)製「ProArt Display PA32UCXR」の特徴や基本仕様をまとめています。
また、搭載する機能・技術の解説もしているので、ぜひ参考にしてみてください。

この記事を読めば、どんな製品かサクッと理解できます!
PA32UCXRの基本スペック
パネルサイズ | 32インチ |
パネルタイプ | IPS |
解像度 | 3840×2160 |
リフレッシュレート | 60Hz |
視野角 | H178º、V178º(CR≧10) |
輝度 | 1600cd/m2(HDR,ピーク) 1000cd/m2(標準) |
コントラスト比 | 1000:1(標準) |
応答速度 | 5ms(GTG) |
最大表示色 | 1073.7M(10bit) |
色域 | sRGB 100%、DCI-P3 97% Adobe RGB 99% |
HDR | DisplayHDR 1400 |
スピーカー | 3W×2 |
サイズ(約) | 727×601×245mm |
重量(約) | 9.2kg |
接続 | Thunderbolt 4×2、HDMI×2、DP USB、イヤホンジャック |
消費電力 | 使用時:<46.62W |
主な付属品 | スタンド一式、Displayport ケーブル HDMI ケーブル、モニターフード 電源コード、Quick release stand クイックスタートガイド、Thunderbolt 4 Cable USB-C to A cable、保証書 |
保証 | 3年間 |
ASUS「PA32UCXR」とは?モニターの概要と注目ポイント

プロ向け4Kモニターの最高峰
ASUS「PA32UCXR」は、32インチ4K(3840×2160)解像度のIPSパネルを搭載したプロ向けモニターです。
最大の特徴はMini LEDバックライトによる2304ゾーンのローカルディミングを実現している点。
これにより、黒はより深く、白はまばゆいほど明るく表示でき、最大100万:1の驚異的なコントラスト比を達成しています。
さらに、HDRピーク輝度は1600nit、フルスクリーンでの持続輝度は業界トップクラスの1000nit。
Dolby VisionやHDR10にも対応し、映像制作者にとって理想的な環境を提供します。
PA32UCXRが持つ特筆すべき特徴
本モニターは真の10bitカラーに対応するため、10億7000万色以上を滑らかに表示可能。量子ドット技術を組み合わせることで、彩度と階調表現力を飛躍的に向上させています。
また、工場出荷時に三段階キャリブレーションを実施し、ΔE<1という業界最高水準の色精度を保証。
写真や動画制作の現場で求められる「正確な色再現」を実現しており、ProArt Displayシリーズはプロクリエイターから厚い支持を得ています。
色域や色の再現性 ― プロを納得させる驚異の色表現

業界トップクラスの広色域カバー率
PA32UCXRは、sRGB 100%・Adobe RGB 99%・DCI-P3 97%という広大な色域をサポートします。
このため、デジタル写真の現像から動画の色調補正、ポスターなどの印刷物制作まで、幅広い用途で正確な色表現が可能です。
とくにAdobe RGBやDCI-P3といった色空間を高精度にカバーしているため、映画や配信コンテンツなどHDR対応の制作現場でも大いに活躍。
撮影から編集、最終出力まで、色のズレを最小限に抑えられる点は大きな魅力です。
ASUS独自の高度なキャリブレーション技術
PA32UCXRは出荷前にASUS独自の三段階キャリブレーションを実施。さらに、グレースケールトラッキング技術を採用することで、階調性や色の均一性を徹底的に追求しています。
また、ΔE<1という極めて低い色差を実現することで、目で見たままの色を忠実に再現可能。
これにより、印刷業務や広告制作の現場でも、出力結果と画面表示との間で色の不一致が起きにくくなり、業務効率の大幅な向上につながります。
機能性 ― 制作ワークフローを効率化する便利機能

複数HDRフォーマット&高精度映像補正
PA32UCXRは、Dolby Vision・HDR10・HLGなど複数のHDRフォーマットに対応しており、幅広い映像規格に柔軟に適応します。
さらに、1600nitのピーク輝度と1000nitの持続輝度を活かすことで、眩しいほどの白と深い黒を再現し、HDRコンテンツの美しさを最大限引き出します。
また、Adaptive-Syncにも対応しているため、映像編集時のティアリングやカクつきを軽減。動画制作の最終仕上げ作業の現場で重要な、スムーズな映像確認が可能です。
クリエイティブワークに特化した便利機能
制作現場の効率を高めるため、PA32UCXRには多彩な機能が搭載されています。
- PIP/PBP機能:複数の映像ソースを同時に表示
- 環境光センサー:室内の明るさに応じて自動で輝度を最適化
- 近接センサー:離席を検知して自動で画面を暗転
- モニターフード付属:外光や反射を防ぎ、色判断の精度を向上
こうした機能により、長時間の作業でも快適で効率的なクリエイティブワークが実現します。
接続性 ― クリエイターのための最強インターフェース

Thunderbolt 4×2ポート搭載
PA32UCXRは、2つのThunderbolt 4ポートを搭載し、最新デバイスとの親和性を高めています。最大90WのUSB Power Deliveryに対応しているため、ノートPCの充電も同時に可能。
さらに、デイジーチェーン接続により複数モニターを効率的に増設でき、デスク周りをすっきりとまとめられます。
この柔軟な拡張性は、映像編集やマルチタスク環境を求めるプロユーザーにとって大きなメリットといえるでしょう。
豊富な端子で幅広いデバイスに対応
Thunderbolt 4に加えて、HDMI 2.0×2、DisplayPort 1.4、USB 3.2 Gen2×3、USB-C×1、イヤホンジャックを搭載。
これにより、最新の映像機器やオーディオデバイスをスムーズに接続できます。
また、USBハブ機能も内蔵しているため、外付けストレージやペンタブレットなど周辺機器の接続性も抜群。ワークフロー全体を効率化できるインターフェース設計です。
こんな人におすすめ!

- 写真家・デザイナー:高精度な色再現が必要な印刷物やアート制作に最適
- 映像編集者・ポストプロダクション担当者:HDRコンテンツや4K映像を正確に扱う現場に対応
- デュアルモニター環境を構築したいクリエイター:Thunderbolt 4による効率的なデイジーチェーン接続で快適な制作作業が可能
- 最高品質を求めるプロユーザー:価格以上の性能を求める方におすすめ
注意点やデメリット
価格が非常に高額
PA32UCXRの市場価格は55万円〜60万円前後と、一般ユーザーにとっては手が届きにくい価格帯です。
高性能を求めるプロフェッショナル向け製品であるため、導入コストをどう捉えるかがポイントになります。
リフレッシュレートは最大60Hz
もう一つの注意点は、リフレッシュレートが最大60Hzであること。
これは動画編集やデザイン制作には問題ありませんが、FPSや格闘ゲームなど高リフレッシュレートを求めるゲーマーには不向きです。
まとめ
ASUS「ProArt Display PA32UCXR」は、Mini LEDバックライトや量子ドット技術、ΔE<1の高精度キャリブレーションを搭載した、プロ向け4Kモニターの最高峰モデルです。
HDR対応コンテンツの制作や高精細な色再現を求める写真家・映像編集者にとって、最高のパートナーとなるでしょう。
価格は高額ですが、その性能は一級品。クリエイティブ業務を本格的に行う方にとって、投資する価値のある1台となっています。