「MA320Uはどんなモニター・ディスプレイ?機能やスペックについて知りたい。」
このような悩みに答えます。
本記事の内容
- 「MA320U」の特徴とスペック情報
- 「MA320U」の基本仕様まとめ
この記事では、BenQ(ベンキュー)製「MA320U」の特徴や基本仕様をまとめています。
また、搭載する機能・技術の解説もしているので、ぜひ参考にしてみてください。

この記事を読めば、どんな製品かサクッと理解できます!
MA320Uの基本スペック
パネルサイズ | 31.5インチ |
パネルタイプ | IPS |
解像度 | 3840×2160 |
リフレッシュレート | 60Hz |
視野角 | 178°/V178° |
輝度 | 550cd/m2(標準) 550cd/m2(最大HDR) |
コントラスト比 | 1300:1 |
応答速度 | 5ms |
最大表示色 | 10.7億色 |
色域 | sRGB 99%、P3 97% |
HDR | DisplayHDR 600 |
スピーカー | 3W×2 |
サイズ(約) | 714.5×493.8~608.8×220.2mm |
重量(約) | 6.05kg |
接続 | HDMI×2、USB Type-C USB×3、ヘッドフォンジャック |
消費電力 | 標準45W |
主な付属品 | スタンド一式、電源ケーブル USB Type-Cケーブル、HDMIケーブル クイックスタートガイド、保証書 |
モニターの概要と注目ポイント

Macユーザーに特化したディスプレイ体験
BenQ「MA320U」は、Macユーザーに向けて開発された、31.5インチの4Kモニターです。
Display P3 97%、sRGB 99%という広色域対応により、MacBookの画面とほとんど違和感なく並べて使用できる点が大きな特徴です。
通常のモニターでは色味が合わずに違和感を覚えるケースもありますが、MA320UはMacとの色マッチングにこだわって設計されています。
さらに、ナノマットコートIPSパネルを採用しており、映り込みを抑えながらも鮮やかな発色を実現。パネル表面の反射を気にせず作業に集中できる環境が整います。
スタイリッシュなシルバーボディと3辺ベゼルレスデザインは、MacBookとの親和性も高く、デスク周りを一体感のある美しい空間に仕上げてくれます。
ケーブル1本で完結するスマートな接続性
本モデルはUSB Type-Cによる90W給電に対応しており、MacBookとの接続もケーブル1本で完結。
映像出力、音声、データ転送、さらにはノートPCの充電まで同時にこなすこの利便性は、外部モニターを使い慣れていない人にも直感的に扱えるポイントです。
USBハブとしての機能も充実しており、USB Type-A(7.5W)×2、USB Type-C(15W)×1を備えているため、iPhoneやiPadなどの周辺機器も同時に接続・充電が可能です。
MacBookを中心としたクリエイティブ環境をシンプルに構築したい人にとって、これ以上ないスペックと言えるでしょう。
色域や色の再現性

Display P3 97%&sRGB 99%の広色域対応
MA320Uは、Apple製品のカラープロファイルに準拠したDisplay P3色域に対応しており、MacBookとの色ズレが最小限に抑えられています。
これにより、写真編集や映像制作、イラスト作業など、色に敏感なクリエイティブ業務でも安心して活用できます。
また、sRGB 99%のカバー率により、一般的なWeb制作やオンラインショップの商品画像制作などにも十分対応。
印刷物向けのカラー管理には専門機器が必要ですが、デジタルコンテンツにおいては非常に信頼できる色再現性を持っています。
HDR10&DisplayHDR 600対応で映像の奥行きが増す
HDR機能は、HDR10およびVESA DisplayHDR 600に対応しており、標準の550cd/㎡に加えて最大600cd/㎡の高輝度表示が可能です。
これにより、明るい部分と暗い部分のコントラストがしっかり表現され、リアリティのある映像表現が可能になります。
特にHDR対応コンテンツやYouTube、Netflixなどの動画視聴においては、臨場感あふれるビジュアル体験を提供してくれます。
10.7億色の豊富な表示色も相まって、グラデーションや繊細な陰影も滑らかに描き出します。
機能性

Macと連携できるスマートな操作性
本モデルのもうひとつの特徴は、MacBookとの一体的な操作が可能な点です。
輝度キーの操作でMacBookと外部モニター両方の明るさを同時に調整できるほか、内蔵スピーカーの音量もMacBook側から一括で管理できます。
このように、設定のたびにモニター側のメニューを開かなくても済むため、作業の手を止めずに環境を整えられるのは非常に快適です。
モニターとMacを“別物”として扱うのではなく、“拡張された一体環境”として使える感覚が得られます。
豊富なスタンド調整で理想の作業姿勢をキープ
高さ調整、前後チルト、左右スウィーベル、縦回転(ピボット90˚)に対応したスタンドを搭載しており、デスク環境に合わせた柔軟なポジション調整が可能です。
縦型表示は、縦長のWebページやPDFを表示するのに便利で、プログラマーやライターにも重宝される仕様です。
また、目に優しいアイケア機能としてフリッカーフリー、ブルーライト軽減、明るさ自動調整機能(B.I.+ Gen2)も完備。長時間のデスクワークでも疲れにくい環境が整います。
接続性

USB-Cで90W給電+多彩なUSBポート
USB Type-Cポートは最大90WまでのPower Deliveryに対応しており、MacBook Proの充電も余裕でこなします。
USBハブとしての機能も備えており、Type-A×2、Type-C×1の下りポートはそれぞれ7.5W/15Wの出力が可能です。
これにより、外部ストレージやスマートフォンの充電も同時に行えるため、ドッキングステーションとしての役割も果たします。
周辺機器を複数使うクリエイターにとっては、非常にありがたい仕様です。
HDMI×2+VESAマウントで柔軟な使い方が可能
本機はHDMI 2.0ポートを2基搭載しており、ゲーム機やサブPCとの同時接続も可能です。
DisplayPort Alt Mode対応のUSB-Cも含めて、合計3ポートの映像入力があるため、複数のデバイスを使い分けたいユーザーにも安心です。
また、VESA 100×100mmに対応しているため、モニターアームに取り付けて使用することもできます。
より広々とした作業環境を構築したい場合や、壁掛け設置など自由度の高い設置を求める方にもマッチします。
こんな人におすすめ!

- MacBookと色合わせをしたいクリエイターや写真家
- デスク周りをスマートに整えたいMacユーザー
- HDRコンテンツを本格的に楽しみたい動画視聴者
- USB-C給電対応モニターを探しているビジネスパーソン
- 長時間作業でも目に優しいモニターを求めるユーザー
MA320Uは、見た目やスペックだけでなく、実用性・快適性のバランスに優れており、単なる高解像度モニターを超えて“作業環境そのものをアップデートする”1台と言えます。
注意点やデメリット
ゲーミングにはやや不向きな性能
リフレッシュレートは60Hz、応答速度は5msと、一般的なビジネス用途や映像制作には十分なスペックですが、高速な動きを要求されるFPSや格ゲーなどの用途にはやや不向きです。
ゲーミングモニターに必要な144Hzや240Hzといった高リフレッシュレート、1ms未満の応答速度を求めるユーザーは、別の製品を検討するのが良いでしょう。
あくまで本モデルはクリエイターやビジネスユースに最適化されています。
消費電力と価格面での検討ポイント
最大消費電力は250Wと高めで、発熱や電源周りには多少の配慮が必要です。
アイドル時は0.5W以下と省エネ設計ですが、常時高負荷で使用するなら電源タップやUPSの対応状況を確認しておきましょう。
また、価格は9万4000〜9万8000万円台と決して安くはありませんが、Macとの高い親和性、高精細な画質、豊富な調整機能を総合的に考えると、納得のコストとも言えます。
まとめ
BenQ「MA320U」は、Macユーザーに最適化されたデザイン・色再現性・接続性を兼ね備えたハイスペックモニターです。
Display P3 97%&sRGB 99%の広色域やHDR10/DisplayHDR 600対応で、映像制作から動画視聴まで高い満足感を得られます。
また、USB-Cによる90W給電・豊富なUSBハブ・高さ調整スタンド・アイケア機能など、実用性と快適性の両立も魅力。
価格帯こそやや高めですが、Mac環境を本気で整えたい人にとって、非常に価値ある選択肢の一つになるでしょう。