「ゲーミングPCの電源は何ワットが適切?」と迷っていませんか?容量が不足すると、高性能なPCでも正常に動かず、突然シャットダウンすることがあります。
パーツの知識がないと、必要な電力量を見極めるのは難しいもの。特に初心者は「大きいほど安心」と考えがちですが、それが正解とは限りません。
この記事では、電源容量の基本や選び方をやさしく解説。将来のアップグレードも視野に入れた、失敗しない選定ポイントも紹介します。
電源選びに悩むのは、今日で終わりです!正しい知識があれば、自信を持ってPCを構成できます。
それでは一緒に、あなたに最適な電源容量を見つけていきましょう!
ゲーミングPCの電源容量が重要な理由

電源容量はゲーミングPCの“心臓”で、適切でないとPCの性能をフルに発揮できません。ゲーミングPCは、グラボやCPUなど、たくさんの電力を使うパーツでできています。
必要な電力が足りなければ、パーツが動かずにエラーになったり、電源が突然落ちたりします。これではゲームどころか、パソコンそのものが不安定になります。
たとえば、RTX 4070というグラボを使っている人が、500Wの電源ユニットを使っていたとしましょう。
この場合、他のパーツと合わせてギリギリの電力しか供給されないため、少し負荷がかかっただけでPCがシャットダウンしてしまうことがあります。
また、電源が足りないと、画面が真っ暗になったり、ブルースクリーンになったりすることもあります。これらのトラブルは、実は電源が原因ということも多いんです。
だからこそ、ゲーミングPCの電源容量はとても大事。性能を十分に引き出すためにも、適切な電源を選びましょう。
電源容量は大きい方がいい?最適な選び方
電源容量は大きければ安心…と思いがちですが、実はちょうどよいサイズを選ぶことが大切です。電源容量が大きすぎても、無駄なコストや電気代がかかってしまう場合があります。
逆に、小さすぎると、パーツが必要な電力を得られず、動作不安定やシャットダウンの原因になります。
将来のアップグレードを考慮した「余裕ある容量」
たとえば、今はRTX 4060を使っていても、将来RTX 5070や5080に変える予定があるなら、最初から750Wや850Wの電源を選んでおくと安心です。
そうすれば、あとで電源を交換する手間やお金がかかりません。
電源容量が大きすぎるとどうなる?
たとえば、RTX 3050のように消費電力の少ない構成に対して、1200Wといった過剰な電源ユニットを搭載すると、本来の出力を活かせず変換効率が下がることがあります。
さらに、ハイワットモデルは価格が割高なうえ、本体サイズも大きいため、コンパクトなPCケースには物理的に収まらない可能性もある点に注意が必要です。
効率を重視するなら「80PLUS認証」に注目
「80PLUS」という認証がある電源ユニットは、電気をよりムダなく使えるという目安になります。
80PLUS BRONZE、GOLD、PLATINUMなどランクがあり、GOLD以上なら効率が高く、電気代も節約できるのでおすすめです。
大きすぎず、小さすぎず。自分の構成+将来のアップグレードを見越して、「ちょうどいい容量」と「信頼できる品質(80PLUS)」の電源を選びましょう。
電源容量の計算方法と便利ツール

電源容量は、使うパーツの消費電力を合計することで、おおよそ見積もることができます。
グラボやCPUなど、PCのパーツにはそれぞれ「TDP(熱設計電力)」という消費電力の目安があります。これを足していけば、必要な電源容量がわかるというわけです。
TDPを使った簡単な計算方法(目安)
たとえば、次のような構成の場合:
- GPU(RTX 4060):約115W
- CPU(Core i5 Kシリーズ):約125W
- その他パーツ:約100W
合計340W×1.5(余裕をもたせる)= 510W程度→ 550W以上の電源ユニットがおすすめ。
便利な電源容量計算ツール
Webには、電源容量を自動で見積もってくれる便利ツールもあり、必要なパーツを入力するだけで、推奨されるW数を出してくれます。
ツールなしでも、TDPの合計+1.5~2倍を目安にすることで、初心者でもかんたんに電源容量を見積もれます。不安な人は電源計算ツールを使ってチェックしましょう。
関連記事
失敗しない!電源ユニット選びのポイント
電源ユニットは、単に「W数」だけでなく、「品質」や「静音性」も重視すべきです。
安い電源はスペック通りに電力を供給できないこともあり、長期間の使用で壊れやすい傾向があります。
また、ファンの音がうるさいモデルだと、ゲーム中の集中力を下げてしまいます。
信頼できるメーカーを選ぼう
安心して使えるメーカーには次のようなものがあります:
- Seasonic(シーソニック)
- Corsair(コルセア)
- MSI(エムエスアイ)
- 玄人志向(くろうとしこう)※コスパ重視向け
これらは、安定性や信頼性で高い評価を受けているブランドです。
静音性・サイズもチェック
電源ユニットには、ファンが静かなものと、セミファンレス(一定温度までは無音)タイプがあります。
静かな環境でプレイしたい人はこの点も注目しましょう。また、電源のサイズ(ATX or SFX)がケースに合っているかも忘れずに。
電源ユニットは「心臓部」。安物買いの銭失いにならないよう、品質・信頼性・静音性のバランスを見て選びましょう。
よくある疑問Q&A|電源容量にまつわる不安を解消!

電源容量については、初心者がつまずきやすい疑問がたくさんあります。ここではよくある質問にわかりやすく答えていきます。
「何Wが正しいの?」「電源が足りないとどうなるの?」といった不安は、最初にきちんと解決しておかないと後悔につながります。
だからこそ、基本のQ&Aで安心を手に入れましょう。
Q1. 電源容量が足りないとどうなるの?
A. 一番多いのが、PCが突然シャットダウンするトラブルです。
重たいゲームをしているときに電力が足りなくなると、安全のためにPCが止まるんです。また、画面が暗くなったり、再起動を繰り返したりすることもあります。
Q2. グラボを変えたら電源も変えるべき?
A. はい、グラボの性能が上がれば消費電力も増えます。
たとえば、GTX 1650からRTX 4070に変えたら、必要な電源容量は大きくなります。電源が古かったり容量不足だったりする場合は、一緒に電源も交換するのが安全です。
Q3. 電源容量が大きいと電気代も高くなる?
A. 実はそうとも限りません。電源容量が大きくても、使っている電力量に応じて電気は消費されます。
むしろ、効率の良い(80PLUS GOLD以上)電源を使うほうが、電気代を節約できる可能性があります。
まとめ|ゲーミングPCに必要な電源容量の目安と選び方
ゲーミングPCを快適に動かすには、電源容量の選定が非常に重要です。容量が不足すればトラブルの原因となり、逆に大きすぎると無駄な出費につながる可能性もあります。
本記事で解説したように、まずは自分の構成に見合ったワット数を把握し、将来的なパーツの交換や増設も視野に入れて、適切な余裕を持った容量を選びましょう。
特に初心者は、「RTX 5060なら550W」「RTX 5070なら650W」など、パーツごとの推奨電力を参考にするのが安心です。
加えて、「80PLUS GOLD以上の効率基準」「信頼性のあるメーカー製」「静音性やサイズへの配慮」といったポイントを押さえることで、長く安心して使える電源ユニットを選ぶことができます。