「モニターの応答速度ってなに?」「応答速度が速いとゲームに有利なの?」こんな疑問を解決します。
結論から言えば、応答速度が速いモニターほど映像が鮮明になり、画面が見やすくなるので対戦ゲームでは有利に戦えます。
とはいえ、プレイヤー性能を大きく超える結果を出すのは難しいですし、すべてのゲームで応答速度が速いほうがいいというわけでもありません。
この記事では、応答速度の速い・遅いモニターとの違いを解説します。特にゲーミングモニター選びで応答速度が気になっている人は、ぜひ参考にしてみてください。
モニターの応答速度とは
応答速度とは、画面の色が黒→白→黒に変化するのに必要な時間のこと。
応答速度が速いほど素早く色が変化するので、クッキリした画面になり、逆に応答速度が遅いほど動きのある映像では残像感を感じやすくなります。
あくまでイメージですが、下記のような感じ。
もし速いゲームで、上記のイメージ画像みたいな違いがあると、プレイに大きく影響することも考えられますよね。
また、画面が見やすいほど素早く対応することが可能なので、スピード重視のゲームでは応答速度の速いモニターがより有利になるというわけです。
応答速度にこだわるなら、GTGやMPRTに注目
最近のゲーミングモニターでは、応答速度を「1ms(GTG)」、もしくは「1ms(MPRT)」と表記することが多くなりました。
冒頭で説明した応答速度と比べ、GTGやMPRTには下記のような違いがあります。
- GTG(Gray to Gray):中間色→中間色に変化する時間
- MPRT(Moving Picture Response Time):動画のブレや残像を計測したもの
ぶっちゃけ、真っ黒から真っ白の映像を表示することはほぼないので、黒→白→黒の応答速度って現実的な数値ではないんですよね。
なので、黒でも白でもない中間色の変化を測定したGTGや、実際のブレを測定したMPRTのほうがより現実に近い応答速度を知ることができます。
どんなゲームでも応答速度は速いほどいい?
応答速度を速くするメリットは、動きの速い映像も、クッキリと表示できるところにあります。なので、RPGのように急な動きが少ないゲームでは、メリットを感じにくい可能性もあるんですよね。
また、応答速度を最大限まで高めるために画質を犠牲にしているモニターあるので、必要のない応答速度まで求めるのはおすすめしません。
推奨される応答速度は、60Hzリフレッシュレートで16ms以下、144Hzリフレッシュレートで6ms以下とされています。
とはいえ、上記の推奨値もメーカーの公表スペックも目安なので、応答速度を変更できるモニターを選んでおいて自分が違和感を感じない程度の速さに設定しておけば十分です。
応答速度が速いと遅延が少ない?
過去に、応答速度が速い=遅延が少なくて速く操作できる?という質問があったので、追加で説明します。
結論から言えば、応答速度が速いほど状況確認がしやすいので結果として素早い行動が可能ですが、入力の遅延まで小さくなりません。
とはいえ、勝つためのゲーミングモニターには低入力遅延技術を採用したモデルも多いので、入力遅延を抑えたい人は下記のような機能に注目してみましょう。
- スルーモード:(I-O DATAのギガクリスタシリーズ)
- DASモード:(LG UltraGearシリーズ)
- Low Input Lag:(AOCゲーミングモニターなど)
上記の機能はどれも、マウスやコントローラーで操作をしてから、モニターに表示するまでの遅延が少なくなることを謳っています。より詳しく知りたい人は、以下の記事をどうぞ。
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入力遅延を抑えるゲーミングモニターおすすめ10選|2024年最新
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応答速度の速い・遅いモニターの違い:まとめ
応答速度の速さによる違いは、下記のとおり。
- 応答速度が「速い」=残像を抑えてクッキリ
- 応答速度が「遅い」=残像やブレを感じやすい
静止画しか表示させない場合を除くと、モニターは、圧倒的に応答速度の速い製品をおすすめします。
理由は、ゲームではさまざまなジャンルを快適にプレイできますし、仕事では最近増えつつあるビデオ会議やオンライン授業にも対応できるから。
用途や製品によって、推奨される応答速度は変わります。ぜひこの記事を参考にして、自分にぴったりのゲーム&仕事環境を手に入れてください!
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応答速度0.1~0.5msゲーミングモニターおすすめ13選【2024年】
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