ゲーミングモニターは、ゲーム体験そのものを大きく変える最重要デバイスです。
「CPUやGPUを変えたときよりも快適になった」と感じる人が多いのは、モニターが “映像の出口” だからです。
特に2023〜2025年は、
- 高リフレッシュレート(144〜360Hz)
- IPSパネルの高速化
- QD-OLEDの普及
- DisplayPort 2.1 の登場
といった技術革新が加速しており、「数年前の常識では最適な選び方ができない」状況 になっています。
この記事では、初心者から中級ゲーマーまで 「これだけ読めば間違いない」完全ガイド を提供します。
ぜひ、ゲーミングモニター選びの参考にしてください!
ゲーミングモニターとは?|一般モニターとの根本的な違い

ゲーミングモニターを理解するには、まず一般モニターとの性能差を知る必要があります。
一般モニターは 60Hz・応答速度5〜8ms 程度。一方、ゲーミングモニターは 144Hz以上・応答速度1ms以下 が標準です。
なぜ「Hz」が重要なのか?
Hz(リフレッシュレート)は 画面を1秒間に何回更新できるか を示す数値。
| リフレッシュレート | 更新回数 | 体感 |
|---|---|---|
| 60Hz | 60回/秒 | 普通。動きは少し残る |
| 120Hz | 120回/秒 | PS5向け。滑らか |
| 144Hz | 144回/秒 | PCゲームの定番。快適 |
| 240Hz | 240回/秒 | FPSガチ勢向け。敵が見やすい |
| 360Hz | 360回/秒 | eスポーツ競技レベル |
特にFPSでは 敵の視認性・弾道追従・振り向きの滑らかさ に直結します。
応答速度が遅いと“残像”が増える理由
応答速度は 色が変わるスピード(GTGやMPRT) を示すもの。
- 1ms … プロレベル
- 4ms … 普段使いなら十分(ただしFPSでは厳しめ)
遅いと、
- 敵の輪郭がぼやける
- カメラを振ると背景が“溶ける”
といった症状が起きます。
パネルの種類|IPS / VA / TN / OLED 徹底比較
パネルはモニターの“性格”を決める最重要要素。
IPSパネル|色の正確さ+表示速度のバランス最強
- 色が正確で発色が自然
- どの角度から見てもキレイ
- 最近は応答速度も高速化
迷ったら IPS一択 といわれるほど万能です。
VAパネル|コントラスト最強。暗いシーンが映える
- 黒の深さがIPSより上
- RPGや映画で強みを発揮
- 応答速度はIPSより遅め
暗いダンジョンや夜景など“没入感”がほしい人に向いています。
TNパネル|応答速度特化。しかし時代は終了へ
- 昔は最速だった
- いまはIPSが高速化したため存在価値が薄い
- 色が悪く視野角が狭い
プロシーンでもTN使用者は激減。
OLED・QD-OLED|現行最強のゲーム用パネル
- 応答速度が“理論上0ms”レベル
- 黒が完全に暗く、発色が圧倒的
- ゲームの没入感はトップクラス
- HDRコンテンツが非常にキレイ
ただし、
- 焼き付き対策の機能が必須
- 明るさは液晶に劣る場合あり
という弱点もあるため、万能ではありません。
筆者は、TN・VA・IPSの3画面体制。TNは速いゲーム専用で、VA・IPSは幅広い用途で活躍してます!
リフレッシュレートの選び方|ジャンル別に最適化
ゲーミングモニターを選ぶ最大の基準は どのゲームをプレイするか です。
- FPS(Apex / VALORANT / CoD)
推奨:240Hz以上
回答力・敵の視認性・トラッキング性能が向上します。 - RPG・MMO
推奨:144Hz〜165Hz
映像の美しさと動きの滑らかさを両立。 - レースゲーム・シミュレーション
推奨:ウルトラワイド × 144Hz以上 - PS5ユーザー
推奨:120Hz
PS5は最大120fpsなので、144Hz以下が最も相性が良い。
解像度の選び方|フルHD・WQHD・4Kの特徴を詳しく解説

解像度は 映像の細かさ+GPU負荷 に直結します。
フルHD(1080p)|FPS特化・最も軽い
- 軽くて高fpsを出しやすい
- 144Hz以上と相性良好
- eスポーツの定番
WQHD(1440p)|画質×fpsのバランス最強
- フルHDより1.8倍細かい
- 144Hz・165Hzと組み合わせやすい
- GeForce RTX 5060 Ti〜5070が最適レンジ
ほとんどのゲーマーに最もおすすめ。
4K|圧倒的な映像美。RPGで真価を発揮
- とにかく画質がきれい
- オープンワールドで輝く
- ただし高fpsは出しにくい
RTX 5070 Ti 以上が欲しいところ。
画面サイズと視距離|ベストなインチ選び
24インチ|FPS向けの王道
視界に収まりやすく、敵の動きが追いやすい。
27インチ|WQHDで圧倒的に人気
- FPSもRPGもバランス良い
- 作業スペースも広がる
- ゲーマーの定番サイズ
32インチ|4Kと相性がよい
- 大画面で没入感抜群
- 視距離は70〜100cmが理想
- 明確な用途があれば買い
ウルトラワイド|特定ジャンルで無双
- レース
- MMO
- 作業
この3つを重視する人なら最高の選択肢。
経験上、27インチが使い勝手抜群。ガチ勢でなければFPSもできるし、動画に迫力があって、作業中の文字も見やすい!
ゲームジャンル別の最適モニター性能
FPSゲームは“速度”がすべて
- 240Hz以上
- 応答速度1ms以下
- TN , IPS or OLED
- G-SYNC / FreeSync対応
RPG・オープンワールドは“画質”がすべて
- WQHD or 4K
- IPS or OLED
- コントラスト・HDR性能が重要
クリエイティブ用途との兼用の場合
- IPS
- 広色域(sRGB 100% / DCI-P3 90%以上)
- ΔE 2以下が理想
HDR性能の見方|HDR400・600・1000の違い

HDRは数値が高いほど強力ですが、“実際の見栄え”と一致するとは限りません。
HDR400|最低限
- 明るさ400nit
- HDR名乗れるギリギリ
HDR600|中級者向け。人気が高い
- 明るさ600nit
- コントラストも向上
- ゲームの光をきれいに表現
HDR1000~1400|ハイエンド
- 明るさ1000nit以上
- 眩しいほどの白と深い黒
- 価格は高い
接続端子(HDMI/DisplayPort/USB-C)の違いと選び方
PS5なら HDMI 2.1 が必須
- 4K/120Hz
- VRR対応
PCなら DisplayPort 1.4 or 2.1
高リフレッシュレート(240Hz以上)はDPのほうが安定。
USB-C対応は仕事用として便利
- 映像+給電(最大65W〜90W)
- ノートPCユーザー向け
ゲーミングモニターに必須の機能
可変リフレッシュレート(VRR)
- G-SYNC
- FreeSync
画面のカクつきを防ぐ最重要機能。
黒挿入(MBR / ELMB)
残像を減らす“ブレ軽減”機能。ただし輝度が落ちるため注意。
Aimポインター・暗所補正
FPSで役立つ便利機能。
メーカーごとの特徴を解説
ASUS(ROG / TUF)
- バランス最強クラス
- FPS向けの独自技術が豊富
- QD-OLEDの品質が高い
MSI
- コスパの良いモデルが多い
- 発色がキレイ
- バリエーションが非常に豊富
LG
- IPSパネルの本家
- 仕事用モニターでも人気
- 有機ELモデルに定評あり
JAPANNEXT
- コスパ重視
- 大画面・4Kモデルが豊富
GIGABYTE / AORUS
- ゲーマー向け機能が豊富
- 専用ソフトが優秀
用途別おすすめゲーミングモニター一覧
FPS向け(240Hz〜360Hz)
■ZOWIE XL2540X+
■IODATA EX-GD251UH
■Dell AW2525HM-A
WQHDのバランス型
■REGZA RM-G276N
■ASUS TUF Gaming VG27AQ5A
■Dell AW2725D
4K高画質モデル
■IODATA EX-GDU271JAD
■ASUS ROG Strix XG32UCG
■MSI MAG 272UP QD-OLED X24
まとめ|失敗しないゲーミングモニター選びの完全基準
- FPSは 240Hz〜360Hz
- RPGは WQHD or 4K × IPS/OLED
- PS5は 120Hz × HDMI 2.1
- 迷ったら 27インチ × WQHD × IPS が最も失敗しない
- モニターは PC本体以上に体験を変える“最重要デバイス”
これらを基準にすれば、あなたのプレイスタイルや予算に合った “後悔しない1台” を間違いなく選べるようになります。
ぜひ、このまとめを参考にしながら、各レビュー記事もチェックして自分にぴったりのモニターを見つけてください。







